WordPressでフォントを変更する3つの方法!おすすめフォントやプラグインも紹介

この記事を読むと分かること!

  • おすすめの日本語フォント5選とその特徴
  • WordPressの管理画面でフォントを変更する方法(代表テーマ:SWELL、Cocoon、Lightning)
  • プラグインを使用してフォントを変更する方法(代表プラグイン:Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fonts)
  • CSSでフォントを変更する方法
  • WordPressで一部のフォントを変更する方法
  • WordPressでフォントが変更できない時の対処方法

「Webサイトのフォントがイメージに合わないから変更したい...」 
「Google Fontsを使いたいけどどうしたらいいの?」
「ここだけオシャレなフォントに変えたい…」
この記事を見ていただいてるということは 現在、こういった悩みを抱えていませんか?

フォントを変えるだけで読みやすくなったり、印象がガラリと変わったり、フォントはWebサイトに大きな影響をあたえますので、ぜひフォントにはこだわってください!

この記事ではWordPressのフォントを変更する方法や、おすすめのフォントを紹介します。
また、簡単に使えるプラグインも紹介していますので、ぜひ試してみてください。

初心者でも簡単に実践できるフォントの変更方法を紹介しています!フォントは読みやすく、サイトのイメージに合ったものを選んで、使用しましょう。

WordPressでおすすめの日本語フォント5選

WordPressで人気がある15テーマで使用されているフォントを調査し、多く使われていた日本語フォントを5つ紹介します。これらのフォントはWebサイトでよく使用されていている定番フォントです。それぞれ特徴を紹介しますのでフォント選びの参考にしてください。

フォント名実際のデザインfont-familyでの記述※
游ゴシックYu Gothic(Windows用)
YuGothic(macOS用)
ヒラギノ角ゴシックHiragino Sans
Noto Sans JPNoto Sans JP
游明朝Yu Mincho(Windows用)
YuMincho(macOS用)
Noto Serif JPNoto Serif JP

※font-familyを記述する際に、日本語名(例:游ゴシック)と英語名(例:Yu Gothic)の両方を指定する必要はありません。最新の主要ブラウザは、どちらかを指定しておけば表示されます。両方表記するという方法は、過去に日本語名のフォントを認識しないブラウザがあった名残です。

長文でも読みやすい 「游ゴシック」

  • 文字が小さめで文字間にゆとりがあるため、文字が見やすく長文でも読みやすい
  • Windows 8.1 以降 、 macOS(OS X Mavericks 以降)に標準搭載されており、無料で使用できる
  • 標準搭載されているフォントのため表示速度が速い

視認性が高い「ヒラギノ角ゴシック」

  • クセがなく読みやすい。また、文字がつぶれにくく視認性が高い
  • 9種類のウェイト(太さ)があり、見出し、本文など、目的に応じて選択が可能
  • macOSに標準搭載されており、無料で使用できる
  • 標準搭載されているフォントのため表示速度が速い

クセがなく使いやすい「Noto Sans JP」

  • クセがなく使用しやすいため、とりあえずこれを使っておけばOKという安心感があるフォント
  • 9種類のウェイト(太さ)があり、見出し、本文など、目的に応じて選択が可能
  • Google Fontsのため無料で使用できる

明るく品のある雰囲気「游明朝」

  • 明るく品のある雰囲気を与える。また、文字の形状が明瞭で可読性が高い
  • Windows 8.1 以降 、 macOS(OS X Mavericks 以降)に標準搭載されており、無料で使用できる
  • 標準搭載されているフォントのため表示速度が速い

親しみやすい印象「Noto Serif JP」

  • 字形がクリアで視認性と可読性が高いため、長文でも読みやすい
  • 丸みを帯びており親しみやすい印象を与える
  • 8種類のウェイト(太さ)があり、見出し、本文など、目的に応じて選択が可能
  • Google Fontsのため無料で使用できる

WordPressでフォントを変更する3つの方法

WordPressの管理画面でフォントを変更する

WordPressの管理画面にフォントを設定する項目があるテーマについては、管理画面で簡単にフォントを変更することが可能です。ご使用のテーマの管理画面を確認し、フォントを変更する項目がある場合は、管理画面でフォントを変更してください。
今回は人気テーマのSWELL、Cocoon、Lightningについて、管理画面でフォントを変更する方法を紹介します。

SWELL

フォントに関する設定は、「外観」>「カスタマイズ」>「サイトの全体設定」>「基本デザイン」というメニューの中に用意されている「フォント設定」という項目で行えます。

WordPressテーマ、SWELLのフォントを変更するための管理画面

画像引用:SELL公式サイト

デフォルトでは游ゴシックが設定されていて、ヒラギノゴシック、メイリオ、Noto Sans JP 明朝体(Noto Serif JP)への変更が可能です。詳細はSWELL公式サイトをご確認ください。

Cocoon

フォントに関する設定は、「Cocoon 設定」>「Cocoon 設定」>「全体」というメニューの中に用意されている「サイトフォント」という項目で行います。

WordPressテーマ、Cocoonのフォントを変更するための管理画面

Cocoonでは12種類のフォントの中から選ぶことが可能です。またフォントとは別に「文字の太さ」という項目があり、サイトのイメージに合わせて組み合わせることが可能です。詳細はCocoon公式サイトをご確認ください。

Lightning

Lightning 無料版

残念ながらLightning(無料版)には管理画面にフォントを変更するための項目が用意されていません。Lightning(無料版)でフォントを変更したい場合は、後述の「プラグインを使用してフォントを変更する」又は「CSSでフォント変更する」を参照してください。

Lightning 有料版(Lightning G3 Pro)

Lightning(有料版)のフォントに関する設定は、「外観」>「カスタマイズ」>「Lightning フォント設定」画面で行います。

WordPressテーマ、Lightning pro g3のフォントを変更するための管理画面

画像引用:Lightning公式サイト

Lightning有料版ではヘッダーロゴ、グローバルメニュー、タイトル 、本文テキストごとにフォントを設定することが可能で、フォントの種類も13種類と豊富です。詳細はLightning公式サイトをご確認ください。

プラグインを使用してフォントを変更する

WordPressではプラグインを使用してフォントを変更することも可能です。CSSの知識がない人でも簡単にフォントを変更できますので、おすすめできそうなプラグインについて調査しました。

Easy Google Fonts

WordPressのプラグインEasy Google Fonts plugin

画像引用:WordPressプラグイン Easy Google Fonts

3年前からプラグインの更新がストップ・・・

『Easy Google Fonts』はGoogle FontsをWordPressで使用するための人気プラグインですが、2024年8月時点では3年前から更新がストップしていました。このプラグインを使用した場合、WordPressのバージョンによっては不具合が発生する可能性がありますので使用方法の紹介は控えます。

Japanese Font for WordPress

WordPressのプラグインJapanese Font for WordPress Plugin

画像引用:WordPressプラグインJapanese Font for WordPress

11ヵ月前からプラグインの更新がストップ・・・

『Japanese Font for WordPress』はWordPressのブロックエディタやクラッシックエディタで特定の日本語フォントを選択できるようにするためのプラグインです。このプラグインも2024年8月時点では11ヵ月前から更新がストップしていました。使用した場合、WordPressのバージョンによっては不具合が発生する可能性がありますので使用方法の紹介は控えます。

Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fonts

WordPressのプラグイン Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fonts

画像引用:WordPressプラグインFonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fonts

WordPressで簡単にGoogle Fontsを使用することができました!

『Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fonts』はWordPress でGoogle FontsやAdobe Fontsを使用するためのプラグインで、管理画面で簡単にフォントの変更ができます。後述の「WordPressのプラグインを使ってフォントを変更する方法を詳しく解説」で使用方法について詳しく解説します。

CSSでフォントを変更する

CSSの知識がある人や、できるだけプラグインの使用を控えたい人にはCSSでフォントを変更することをおすすめします。WordPressでCSSを記述する方法は2つあり、どちらかの方法でfont-familyを記述することでフォントを変更できます。

まずはfont-familyについて説明します

font-familyとはフォントを指定するためのCSSプロパティ(コード)です。Lightning(無料版)ではサイト全体に対して、font-familyを以下のように指定しています。沢山のフォントファミリー名が指定されていますが、これには理由があります。

Lightningdデモサイトのfont-family

フォントファミリー名は記述した順に優先して適用される
Lightningの例で説明すると、一番最初に記述しているLatoで文字が表示できればLatoで表示され、できない場合はNoto sans JPで表示しようとしますが、Noto sans JPでも表示できない場合はヒラギノ角コProNで表示されるといった感じです。

フォントファミリー名は複数指定する
指定したフォントがどれも閲覧者のデバイスに搭載されてなかったり、Webフォントが読み込めない場合、Webサイト上に文字が表示されない恐れがあるため、カバー率を上げるために複数のフォントファミリー名を指定します。

必ず「総称フォント」を指定する
総称フォントとは、フォント名のザックリとしたカテゴリです。font-familyで指定したフォントファミリー名が全て表示できなかった場合、総称フォントで表示させるために最後に総称フォントを記述します。

フォントカテゴリ総称フォント
ゴシック体sans-serif
明朝体serif

上記以外のフォントカテゴリはMDN Web Docsのgeneric-nameの項をご確認ください。

日本語のフォントファミリー名、フォントファミリー名にスペースが含まれる場合はフォントファミリー名をダブルクォーテーション(”)、またはシングルクォーテーション(’)で囲む。

フォントファミリー名とフォントファミリー名の間はカンマ(,)で区切る。

「テーマエディタ」にCSSを記述

今回は例としてLightning(無料版)で解説します。
管理画面の外観」>テーマエディター」を選択する。
編集するテーマを選択」は利用中のテーマの子テーマが選択されていることを確認する。
テーマファイル」でstyle.cssが選択されていることを確認する。

WordPressのテーマエディタ

⑤font-familyを記述し、⑥「ファイルを更新」をクリックする。

WordPressのテーマエディタにfont-familyを追加した

「追加CSS」にCSSを記述

管理画面の外観」>カスタマイズ」>「追加CSS」を選択する。

WordPressの管理画面 外観→カスタマイズ→追加CSS

④font-familyを記述し、公開」をクリックする

WordPressの追加CSS画面にfont-familyを追加した

WordPressのプラグインを使ってフォントを変更する方法を詳しく解説

『Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fonts』の使用方法を詳しく解説します。このプラグインはWordPressのフォントをGoogle FontsやAdobe Fontsに変更するプラグインです。CSSの知識がなくても簡単にフォントを変更できますので試してみてください。

管理画面のプラグイン」を選択し新規プラグインを追加」をクリックする。

WordPressのプラグイン追加画面

管理画面のプラグインの検索」に”Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fonts”と入力し、プラグインが表示されたら④「今すぐインストール」をクリックする。

WordPressのプラグイン、Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fontsを検索中

インストールが完了したら有効化」をクリックする。

WordPressのプラグイン、Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fontsを有効化する

管理画面にプラグインのメニューが表示されるのでフォントのカスタマイズ」>FontsPlugin」を選択すると設定画面が表示される。

WordPressのプラグイン、Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fontsの設定画面
WordPressのプラグイン、Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fontsの設定画面

基本設定

基本設定ではコンテンツ、見出し、ボタンの単位でフォントを変更できます。
フォントを変更したい要素(パーツ)の「フォントファミリー」を指定し、「公開」をクリックするだけです。とても簡単です!!

WordPressのプラグイン、Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fontsの基本設定画面

高度な設定

高度な設定は細かくフォントを指定したい時に使用します。
フォントを変更したい要素(パーツ)の「フォントファミリー」を指定し、「公開」をクリックするだけで、手順は「基本設定」で説明した手順と同じです。

WordPressのプラグイン、Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fontsの高度な設定画面

「ブランディング」、「ナビゲーション」、「コンテンツ」画面

WordPressのプラグイン、Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fontsの高度な設定画面

「サイドバー」、「フッター」、「フォントの読み込み」画面

WordPressのプラグイン、Fonts Plugin | Use Google Fonts, Adobe Fonts or Upload Fontsの高度な設定画面

Adobeフォントについて

残念ながら変更できず・・・
今回ご紹介したプラグインはその名のとおりAdobe FontsにもついてもWordPressに読み込んで使用できるプラグインです。私も今回、プラグインのマニュアルの手順に従い、Adobe Fontsを読み込んでフォントを変更しようと試みました。しかし、WordPress管理画面でAdobe Fontsを選択するまではできたのですが、選択したAdobe Fontに変更することができませんでした。WebサイトがAdobeのCDNを読み込めていないことが原因であることは分かったのですが、対処法が分からず断念しました。対処法が分かり次第、記事を更新したいと思います!

WordPressで一部のフォントを変更する

ここまで紹介したフォントの変更方法は、サイト全体のフォントを変更したり、見出し全部のフォントを変更したりと、ある要素について全てのフォントを変更する方法になります。
ここでは要素の一部だけ違うフォントに変更する方法を紹介しますので、ポイント的に別のフォントにしたい時などに試してみてください。

ブロックエディタで追加した要素のフォントを変更する

ブロックエディタで追加した要素の場合は、フォントを変えたい要素に名前(クラス名)を付け、その名前に対してCSSでフォントを指定することで変更できます。
今回は例として、全て「Noto Serif JP」で表示されている要素に対して、サブタイトルだけ違うフォント(游ゴシック)に変える手順を解説します。

WordPressサイトのフォント変更前

Step1 変更したい要素にクラス名をつける

ブロックエディタを開いて①フォントを変更したい要素をクリックして選択し、画面右側のサイドバーで、ブロック」>⚙マーク」>高度な設定」をクリックする。
⑤「追加CSSクラス」にクラス名を入力し、保存」をクリックしたらクラス名の付与は完了。

WordPressブロックエディタ編集中の画面

Step2 CSSを記述してフォントを指定する

WordPressにはCSSを記述できる箇所が2か所(テーマエディタ、追加CSS)ありますが、今回は「追加CSS」に記述する手順で説明します。

管理画面の外観」>カスタマイズ」>追加CSS」を選択する。

WordPressの管理画面 外観→カスタマイズ→追加CSS

④クラス名とfont-familyを記述し、⑤公開」をクリックして完了。

WordPressの追加CSS画面にfont-familyを入力
WordPressサイトでフォント変更後

ブロックエディタで追加していない要素(ヘッダーやフッター内の要素など)

この場合は変えたい要素のクラス名を調べ、調べたクラス名に対してCSSでフォントを指定することで変更できます。
今回は例として、ファーストビューの見出しのフォントを「Noto Serif JP」から違うフォント(游ゴシック)に変更します。

Step1 変更したい要素のクラス名を調べる

画面上で右クリックし、表示されたメニューから検証」を選択する。

フォント変更前のファーストビュー

をクリックした後、③フォント変更したい要素をクリックすると、クリックした要素のHTMLコードの背景が青くなる

フォント変更前のファーストビューの検証画面
フォント変更前のファーストビューの検証画面

Step2 CSSを記述してフォントを指定する

WordPressにはCSSを記述できる箇所が2か所(テーマエディタ、追加CSS)ありますが、今回は「追加CSS」に記述する手順で説明します。

管理画面の外観」>カスタマイズ」>追加CSS」を選択する。

WordPressの管理画面 外観→カスタマイズ→追加CSS

④クラス名font-familyを記述し、公開」をクリックして完了。

WordPressの追加CSS画面にfont-familyを入力

ファーストビューの見出しのフォントが変更されました!

フォント変更後のファーストビュー

WordPressでフォントが変更できない時の対処方法

キャッシュをクリアする

「キャッシュ」とは、ブラウザ(Google ChromeなどのWebサイトを閲覧するためのソフト)がインターネット上の情報を一時的に保存する仕組みです。通常ページを表示する際はページのデータをダウンロードしてから表示させますが、再訪問の場合はブラウザに保存されたデータを優先的に読み取っています。この仕組みが原因でCSSが反映されないことがあるので、キャッシュを削除してみましょう。

Google Chromeのキャッシュの削除方法

Microsoft Edgeのキャッシュの削除方法

Safariのキャッシュの削除方法

Firefoxのキャッシュの削除方法

CSSの記述ミスがないか確認する

クラス名、”font-family”、フォントファミリー名の記述が間違っていないかはもちろん、ピリオドやセミコロンなどの記号が抜けていないかも確認してください。

font-familyの記述

CSSの記述の中に全角スペースが入ってないか確認する

私はこれが原因でフォントが変わらないことが多いです。全角スペースを無意識に自分で入れてしまうだけでなく、WebサイトからCSSコードをコピーした場合にも発生することがありますので確認してみてください。

記述したCSSの優先順位を確認する

CSSの記述は下に書くほど優先されます。同じ要素に対して何度もfont-familyを記載している場合は一番下に書いたfont-familyで表示されますので、CSSの下の方に意図しないfont-familyの記述がないか確認してください。

まとめ

WordPressでフォントを変更する主な方法は「管理画面で変更」「プラグインを使用して変更」「CSSで変更」の3つです

Webサイト制作の初心者は、まずは管理画面で変更ができないか、確認してください。管理画面では変更できなかったり、管理画面での変更では満足できない場合は、プラグインを使う方法が簡単です。しかし、プラグインを使用したくない人や、一部の要素だけフォントを変更したい人は、CSSを使用してフォントを変更してください。

フォントを変更するだけでサイトのイメージはガラリと変わりますので、閲覧者の興味を引きつける手段の1つとして試してみませんか?